多汗症の原因の1つとして自律神経失調症が関与している事があります。
自律神経失調症と言うのは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れている状態を示し、それによってさまざまな症状を引き起こすものです。
自律神経失調症とは
自律神経と呼ばれるものには、2種類あります。
交感神経と副交感神経です。
交感神経は、体を緊張状態や興奮状態にして、瞳孔が開き、血管を収縮させて動悸を早くすると言う働きがあります。
副交感神経とは、胃液や唾液の分泌を高め、血管を拡張させて手足を温かくさせる働きがあります。
同時に心身ともにリラックスさせる働きもあるのです。
このバランスが崩れるといつまでも過剰な緊張状態が続いたり、倦怠感でやる気が出ない等の状態になったりします。
この症状が慢性化する事で自律神経失調症と診断される事になります。
自律神経失調症と多汗症の関係
多汗症は、緊張した時に発汗をすると言う交感神経が過敏な為に、汗を多くかいてしまう事が多く、自律神経のバランスが崩れ、交感神経が過敏な状態になっている時に発症する症状だとも言えます。
つまり、自律神経が正常ではない状態で、交感神経が活動し始めた時に大量の汗をかいてしまうと言う状態になってしまうのです。
自律神経失調症かなと思った時は
過剰に興奮状態が続いたり、倦怠感によってやる気が起きなかったりする状態が長く続く時には、自律神経失調症を疑う事が必要となるでしょう。
また、こうした状態の中で妙に汗をかくような気がしている場合には、自律神経失調症による多汗症である事も視野に入れて、専門医を受診する事が必要になります。
おかしいな?と思った時になるべく早めに受診する事で結果も対処法も早期に知る事が出来ます。